nobcha23の日記

PICマイコンやArduinoを使う電子回路遊びを紹介します

SDR(Si4735ブレイクアウト基板)を試してみる To try to use Si4735 chip

There is  Si4735 module in my parts box. I tried to use it easily by using a few commands via i2c interface of Arduino. The sketch is below.

Simply receiving some determined FM station

The necessary commands are "POWER UP" and "TUNE FREQUENCY".

1. Power Up: The command is 0x01.

 ARG1 is "0b00010000" as we are using the crystal.

 ARG2 is "0b00000101" as we shall select the analogue sound output.


2. Set FM Tune Frequency: The command is 0x20.

   ARG1 is "0b00000000" as AN332 direction.

  ARG2,ARG3 are the frequency value as 10kHz base. For example it is 1F40:8000:80MHz to tune the 80MHz FM station. ARG2 = 1F, ARG3 = 40.

 ARG4 is "0b00000000" as AN332 direction.

 

The connection is below.

f:id:nobcha23:20201217211007j:plain

 

AM/FMレシーバー用のSDRチップ、例えばシリコンラボのSi473xシリーズだとFMモードで110MHzぐらいまで受信できます。またAMモードでもSWで30MHzぐらいまで受信できます。だったらエアバンドの118-139MHzなら組み合わせで受信できそうな気がして、以前カンハムで頒布していたFULL DIP SDRキットを買って試してみようとしました。

しかしながら、使われているSi4735はSWで30MHzまでで、AMモードでエアバンド帯域まで受信周波数を拡張はできません。(製品仕様を見れば当たり前の話ですが…。)

 

SWバンドの周波数範囲を拡大、エアバンド帯域まで受信できるようにしたSDRチップは、HDR-737に使用されている事がわかりました。買ってみてケースを開けてICのマーキングを確認したら消されています。ハッカー情報ではM6955のカスタム拡張品らしいです。確かにM6955の製品仕様書にはカスタム帯域も可能とあります。これは上記したように周波数、変調方式をAM/SW/FM用チップで組み合わせCBやエアバンドがオプション追加されたものらしいですね。


ワタシの想像したFM帯域高周波とAMモードの組み合わせはカスタムオプションなら実現できるようです。

(追記:今年1月末に発売されたRL社の受信バイブル2021記事によれば、150MHzの水晶発振器が内蔵され、SW帯に変換されているとのこと。HRD-737を開けてみて、基板を見たらその通り150MHzのユニットがありました。また、このユニットから150MHzがアンテナを通じて輻射されていると記事にありました。心配なので、GigaStで観測してみましたが、アンテナからは輻射されてませんでした。ケースは金属シールドではないので、筐体そばにスペアナに付けたアンテナを近づけると150MHzだけでなく、450MHzも見えました。普通の受信機の局発漏れと同じだと思われます。)

 

今回はとちりと思い込みで買ったSDRラジオキット部品がジャンク箱に眠っていたので、このSi4735ブレイクアウト基板を拾い上げ使い方を試してみることにしました。

 

WEBを探すとARDUINOで簡単に動かしている例がありました。
Si4730をArduinoで制御 DSP ラジオモジュール

電源オンコマンドと周波数設定コマンドだけで動くとのこと。

Power Up:
  コマンドは 0x01
  引数1 (ARG1)は、水晶を使うので "0b00010000"
  引数2 (ARG2)は、音声はアナログ出力なので "0b00000101"
  本来はこの後、Responceを取って、ICの状態を確認すべきですが、割愛。
Set FM Tune Frequency:
  コマンドは 0x20
  引数1 (ARG1)は、AN332の指定で "0b00000000"
  引数2、引数3 (ARG2,ARG3)は、設定する周波数を10kHz単位で設定。80MHzなら
  8000(=1F40)を2バイトに分けて書き込む。ARG2 = 1F, ARG3 = 40
  引数4はAN332を参照して"0b00000000"

 

モジュールの接続は次になります。

f:id:nobcha23:20201217211007j:plain

 

f:id:nobcha23:20201217211039j:plain



つないでスケッチ書いて動かそうとするが、うまくいきませんでした。
まずは基本に立ち返ってi2cアドレススキャンでi2cアドレス確認します。

f:id:nobcha23:20201217212903j:plain

i2cアドレススキャンしてみる

スケッチです。

 

ブレイクアウトボードのアドレスは0x63と0x11の二種があり、手元の基板は0x11でした。

これでうまくつながりました。在阪主要FM局3局の周波数設定するスケッチを書きました。


FM受信設定スケッチ

 

つないだクリスタルイアホンからクリアな受信音声が聴取できました。次はSW設定にチャレンジですね。

 

-------------------------追記@2021.08.03---------------

その後ATS-20用基板(Si4732受信機)を購入し、中国製エアバンド受信機の10.7MHzIF出力を取り出し、受信してみました。

nobcha23.hatenadiary.com

------------------------更に追記@2021.08.12---------------

続いてSi4732受信機基板セットを買って、クリスタルコンバーターを作り、エアバンド受信セットをまとめています。