nobcha23の日記

PICマイコンやArduinoを使う電子回路遊びを紹介します

またもや脱線、文楽を観た

大阪に舞い戻り天満天神繁盛亭、さらにばんとさんに教えてもらって動楽亭と落語は月一に行くようになりました。
次は文楽かと思い、丁度11月は仮名手本忠臣蔵だし、ハシモト旋風も吹き荒れてどうなったかと行ってきました。久しぶりの文楽で、1部2部通しはきつそうなので、後半2部のみ。文楽とか歌舞伎に行くと大体は居眠りをしてしまうんですが、今回の公演では、筋も面白いし、やるほうも気合が入っていて、寝る暇ありませんでした。


ワタシが不勉強で何をいまさらでしょうが、歌舞伎の忠臣蔵と違って義太夫でのクライマックスは山科閑居の段と感じました。ここでの筋書きは伏線に富み、気を引っ張る脚本であり、なるほど納得とうなってしまいました。(加古川本蔵の妻、戸無瀬が力弥の許婚である娘小浪を連れて現れ、祝言を大星由良助の妻お石にせまる。ところが、去れといわれ、二人はそこで自害しようとする。しかし、そこまでの思いならば、祝言しても良いが、お石が輿入れ持参の品として本蔵の首を所望する・・・。)この段で忠臣蔵の本質は「若気の至りで殺傷沙汰を殿様が起こしたため、たくさんの関係者が命を落とし、生活を壊された」とはっきりと語られています。
仮名手本忠臣蔵の各段を引用した上方落語はたくさんあるようですが、この9の段を引用したハナシはないようです。
歌舞伎ではこの段において主要な役者が色とりどりの衣装で現れるので、見た目印象が残る場面のようです。文楽では人形と人形遣いが3人付くので、舞台が満員になりました。

なお、この公演はあさって25日(2012年11月)までです。