nobcha23の日記

PICマイコンやArduinoを使う電子回路遊びを紹介します

Franklin oscillator by 2sc3357s 3

フランクリン発振回路の話を続けます。この間の書込み中で紹介した文献(2001年4月のRFデザインドットコムの「低電圧動作ソース結合J-FET使用VCO」)記事p5(p66)右下に特性に関しての説明が有ります。http://mobiledevdesign.com/images/archive/0401Koster58.pdf    
ここでもこの回路の特徴として、「LC共振回路とアクティブ部分の結合が小さいこと」が安定動作の秘密と言うような説明となっております。  
このJ-FETのソース結合回路の発展がPICマイコンなどのマイコンLCメーターで使われるコンパレータを使う発振回路になると思います。この回路では(あったり前ですが)2つの能動増幅回路の動作点がバランスし、直流動作点も合致するのが、きれいなサイン波を作る秘密ではないかと思います。そして低いフェイズノイズが実現でき、VCOとしての特性がよいというように理解しました。ただし、この回路の弱点はバイアス点浅め(Aではないようですね)のため電力効率が悪いところでは無いだろうかと思いますが、いかがでしょうか。 それで又脱線し、2SC3357を使用した500MHz帯の発振器においてループに直列抵抗を入れたらどうなるかをやってみました。回路図は結合コンデンサーのところに100オームを追加したものです。無事発振。そして周波数はと見てみると、なしのときは542.56MHzで100Ωありで513.22MHzと低下します。


疑問:直列Rは共振回路のQを低下させるが、周波数は変わらぬはず。そうすると、Q低下による周波数低下はこの発振回路の発振条件に関係していると言うことでしょうか?では何故?移相発振回路と言うことで、LC回路はフィルタとして働いている。帰還信号レベル低下が移相反転回路の信号遅延時間を助長する?


http://www.ushikai.com/ アイコンを使用させていただいております。


実験まとめはhttp://chitose6thplant.web.fc2.com/  PVカウント開始11年11月26日 


参考にしたお勉強テキスト。