LTSPICEにおけるSPICE MODELの利用法ですが始めて手がけた時に、色々試行錯誤しました。ここで整理しておきます。SPICEに色々な周辺ソフトが付いて、PSPICEとかLTSPICEになった歴史があるようです。操作性に関する大きな違いはスケマチックエディタなのかと思います。PSPICEはORCAD系です。
それでSPICEでシミュレーションを行う記述は.modelコマンドで与えられるデータですが、そのつなぎ(部品内のネットリストに当たるもの?)は別に用意され、指定されたディレクトリーから取り込まれると思います。
①LTSPICEに標準で付いてきたシンボルはC:\Program Files\LTC\LTspiceIV\lib\symの下に入っている。このファイルをテキストエディタで見ると各部品のネット記述がわかる。たとえばnpnを開けるとでてくる記述のうち、SYMATTRとPINATTRがSPICE MODELとのつなぎに重要であるようだ。
②たとえばピン名Cは1だと書いてある。
③次に回路図作成時にCOMPONENTにおいてnpnを指定すると、シミュレーション時にMODELとしてはC:\Program Files\LTC\LTspiceIV\lib\cmpの下にあるSTANDARD.BJTを見に行くようだ。このファイルをテキストエディタで開けてみると、ずらずらと.modelコマンドが書いてある。
④.modelコマンドは正規化されたトランジスターモデルに対しての個別値を指定するようだ。
このSTANDARD.***で用意された個別部品類と同じつなぎ(回路図記述ピン番)の部品なら、このファイルをテキストエディタで開いて、一番お尻に一行該当部品の.modelコマンドを追加すれば使える。
(この項続く)
参考にしたお勉強テキスト。
次の本は手軽ですが、いまいち。一通りやってみると荒が目立ちます。
その後モデル作成に力入れた本が2013年に発売。この本はお勧め。