nobcha23の日記

PICマイコンやArduinoを使う電子回路遊びを紹介します

Using SPICE MODEL on LTSPICE (2)

昨日に続き、LTSPICEのSPICE MODEL利用の整理まとめです。今回500MHzでも発振すると言う2SC3357をシミュレーションで使いました。このトランジスターは旧NECではマイクロ波まで使える定番トランジスターのようで、nobchaジャンク箱にもいくらか眠っています。2SC3357と2SC3356は同じチップが使われ、3357は放熱の良いSC-62というもので、3356はSC-59です。因みに3355はXパッケージですが、同じチップだと思います。   
さて、この2SC3357のモデルを先ず引っ張ってこないといけません。http://www.renesas.com/products/microwave/download/parameter/low_biptr_dp/index.jsp  
に行くとずらずらと並んでいます。2SC3357(NE85634)のSPICE MODELをクリックしてダウンロードします。旧NECの石は合衆国ではNE85***などという名前で売られていた時期があるようです。(NECさんが、OEMでおろしていたと言う情報をどこかで見ました・・?)  

ダウンロードしたテキストのうち、.model以下だけが必要なので、その部分をクリップして、今度はC:\Program Files\LTC\LTspiceIV\lib\cmpの下にあるSTANDARD.BJTにコピペします。   
これで回路図エディタにてnpnトランジスタを指定し、右クリックでPick New Transistorを開けて一番最後にある2sc3357を選びます。
次にSTANDARD.***でないようなMODELを扱う場合ですが、サブサーキットで基本のTRやR,Cの組み合わせで記述することになる方法はよーく思い出して次に書くことにします。 (続く)


その後2013年に次の本が出て、このあたりの話がまとめられています。

                              • 2023年2月追記‐----------

その後記事記載のWEBはアクセスできなくなり、SPICEモデルは入手できなくなったように思います。
〝野良データ”なのですが、2SC3355/3356のモデルがあります。お試し用にどうぞ。
.model 2SC3356 NPN(IS=6E-16 NF=0.98 ISE=32E-16 NE=1.93 BF=120 IKF=0.0.17 VAF=10 NR=0.991 ISC=0 NC=2 BR=12 IKR=0.17 VAR=3.9 RB=4.16 IRB=1.96E-04 RBM=3.6 RE=0.38 RC=2 XTB=0 EG=1.11 XTI=3 CJE=2.8E-12 VJE=1.3 MJE=0.5 TF=15E-12 XTF=6 VTF=10 ITF=0.2 PTF=0 CJC=1.1E-12 VJC=0.7 MJC=0.55 XCJC=0.3 TR=1E-09 CJS=0 VJS=0.75 MJS=0 FC=0.5 Vceo=12 Icrating=100m mfg=cel)