2SC2458を使用した回路だとどの程度の周波数特性なのかの確認と、替わりのTRを選ぶ作業にLTSPICEを活用してみました。まずはモデルの選定です。2SC2458は2SC1815と同じチップのシュリンクパッケージ品だと聞きますので、SPICE MODELは2SC1815を使います。負荷はCMOS回路入力ということにして、HC04にします。電源・信号源も適宜設定。周波数特性カーブ取りました。確かに2SC2458ではダメです。1MHzまでも行かない。
そこで替わりになる手持ちトランジスターの中で周波数特性の良いやつはないかと探したらSC-59パッケージですが、2SC3356があります。これでLTSPICEやってみます。こちらのMODELも同じチップであるはずの2SC3357を使用します。さすがftが7GHzもあるので悠々50MHz近くまでいけそう。もう少し電流流した方が良さそうなので、コレクタ負荷抵抗は5.1kオームに変更しました。両方の素子を使ったLTSPICEの結果です。2SC1815のモデルはトラ技から、2SC3357はルネサスさんから、HC04はNXPさんからダウンロードさせていただきました。おかげさんで、LTSPICE標準で入っている以外の他社品のSPICE MODELを組み込む手順に慣れました。まだ判らないのがスケマから全く新しいモデルを定義するやり方です。これは次の参考書にも記述が見当たらず、お勉強中。更にデータシートから拾ってMODEL記述するのも今後の課題です。
参考書は次の本かな。基本的なことがすべて書いてあるが、ちょっとむつかしいです。
各メーカモデル(SPICE MODEL)の組み込み方が書いてあります。