nobcha23の日記

PICマイコンやArduinoを使う電子回路遊びを紹介します

携帯バッテリーをDSO068電源に流用

バッテリー付きだと航空便の時間がかかるとかWEBの商品説明に書いてありますが、そうなんですか?
DSO QUADの時は内蔵だったが、特別扱いされた感じではなかったですが・・。

とはいえ、バッテリーなしを買ったんで、紛失した携帯の残った電池を見つけ出し内蔵バッテリーとして使うことにしました。

そうすると使い古しの携帯バッテリーのJYEデジタルオシロへの適用とかいう資料を参照することになります。

とりあえず訳しました。

JYE Techデジタルオシロへ使い古し携帯バッテリーで給電する   DB000-05v01
 

最近だと身の回りを見渡すと使わなくなった携帯電話があると思います。その中にはまだ使える充電池が入っているはず。
この電池は電子機器の電源として十分使えるはずです。こうした充電池を使うと面白いだけでなく環境保護にもなります。
この資料ではどうやってその充電池をJYEのデジタルオシロDSO068などの電源用電池として使うのかについて説明します。

使える充電池をさがそう

1.充電池の種類と電圧

 使用する充電池はリチウムイオン電池の規定電圧3.6−3.7Vでないといけません。
なぜならば基板に設けたバッテリーチャージャがこの充電池使用になっているからです。

2.充電池の大きさ

 充電池の大きさが格納場所に合わないといけません。一番は電池の薄さです。
DSO094では薄さが7mm(0.25インチ)以下、DSO096ではもう1−2mmぐらい厚くてもよいです。長さは60−70mm(2.3"−2.7")、幅は40−45mm(1.6"−1.8")より小さくないといけません。


充電池の状態を調べよう

 見つけ出した携帯の電池がまだ使えることを期待しますが、多くの場合は大丈夫なようです。もしもうダメな充電池に当たった時の調べる方法について次に説明します。まずは電圧計を出してきて、端子電圧を測ります。もし携帯電話を長い間使わなかったら0Vになっているかもしれません。そんな時はもう一度充電池を携帯電話に戻して、一晩かもうすこし(望むべくは正規の充電器を見つけることができればですが)の間充電します。充電後にもう一度電池電圧を調べます。普通ならここで4Vぐらいになっているはずです。下に示す充電池の例では充電前は0Vで下が、充電後は4.1Vになっていました。

  ここで中止していただきたいのは端子電圧は充電池の充電された容量を示している和かではないことです。充電容量を調べるにはデジタルオシロにつないで(下記の要領で)しラベル必要があります。

注意:次のステップに進む前に充電池を正規の充電器で満充電するようにしてください。満充電にしないとどれだけ容量が残っているのか不明なまま進めないといけません。一度配線の半田付けを行うともとの携帯電話に充電池を入れて正規の充電器を充電することができなくなります。

 

充電池に配線を半田付けする

 DSO094,DSO096,DSO068の充電池無しキットにも基板(詳細は下記参照)の充電池コネクタに接続できる配線が付属してあります。
この配線を充電池の端子に半田付けすれば使えるようになります。

  まずは配線長を合わせます。黒い線と赤い線の長さを充電池の格納位置に合わせて12cmの長さ(下記写真左側参照)に切り取ります。
その後注意しながら半田付けします。ここで十分注意し赤い配線を+端子側、黒い配線を−端子側に半田付けします。
また充電池の電極は熱に弱いので、端子半田付けでは手短に進めてください。


充電池の残容量を調べてみる

 これで、充電池の容量チェックの準備ができました。バッテリー配線のヘッダをデジタルオシロの基板に差し込んでみましょう。そして電源を入れて充電池が放電してしまうまで待ちます。充電池がどれだけの時間もつかを記録します。デジタルオシロの消費電流(マニュアルの仕様を参照)と時間を掛け算すると、どれだけの充電池容量があるのかをざっと得ることができました。このやり方では始める前に充電池をフル充電しておく必要があります。そうでないと結果は不確かになります。

電池をデジタルオシロに合わせる

 充電池をオシロの中に入れて配線を固定する前に下記の図のようにテープを貼ります。これは2つの目的があり、絶縁するためと、配線で引っ張れないようにするためです。

 充電池は後ろカバー(DSO094やDSO068の場合)か後ろ板(DSO096)に両面テープで貼り付けます。
この両面テープはDSO094やDSO096には付属しています。まず充電池を貼る場所を決めて接続線が旨く収まるように(下の写真のように)接続します。
その後両面テープの保護テープをはいで板に確実に抑えつけます。


オンボードのバッテリー充電回路について

 DSO094やDSO096やDSO068には3.7Vリチウムイオン電池専用の組み込み充電制御回路が入っています。充電電流はDSO094では200mA,DSO096トDSO068では100mAに設定されています。充電時間は充電前の電池容量に依存します。この値は通常変更する必要はありません。しかしもし充電電流を変更したいなら下記に示す一つの抵抗変更で可能です。下記の写真はDSO094とDSO096でどの抵抗かを示しています。電流値を決める抵抗値の計算についてはLTC4055のデータシートを参照してください。(http://www.jyetech.com/Products/095/LTC4054.pdf)、または095基板のマニュアル(http://www.jyetech.com/Products/095/Manual_095A.pdf)です。DSO068の場合はJYE118の説明を参照してください。

注意:この抵抗の変更にはそれなりの技術知識と技術力を持たない限り、手をつけない方がよいでしょう。

それでもって、何がわかったかと言うと、充電回路にはLTC-4054が使用されており、PROG抵抗が10kオームだと充電電流は100mAだということです。この抵抗を触って充電電流を変えられるとあります。
このLTC-4054と周辺抵抗と充電スイッチ用ダイオードFETを実装したブレイクアウトボードはJYE118としてユニット基板売り(通販小売りでなく、まとめ売りか?)もしているようです。


JYE TECHのDSO068に関しては資料を翻訳しつつあります。次のホームページの左側のメニューをご覧ください。