nobcha23の日記

PICマイコンやArduinoを使う電子回路遊びを紹介します

The fake iron ferrite cores 偽物コアをつかまされました

航空無線受信機を手掛けていますが、取っ掛かりは中華製キットの局発ディジタル化でした。その後色々と改造、あるいは新規設計しだすと、10.7MHzのIFではイメージ除去が不十分なことが判ってきました。受信帯域は118-136Mhzで、118+10.7*2=139.4Mhzのイメージを初段フィルターで除去できません。

そこで、今後手掛けるマルチバンド受信機ではIF21.4MHz化し、帯域フィルタを検討試作することにしました。いろんな帯域の自前フィルタ作成のため、カーボニル鉄コアを入手します。まずは試しに極小T20のコアを共立で買ったら結構なお値段でした。数まとめてAliExpressにすると半値以下なので、今後いくつかは使うだろうとT37-2を注文してみました。

ところがやって来たT37-2コアに試し巻きし、フランクリンLCメーターで測ったら、チョット数値に違和感あり。そこでnanoVNAに50Ω治具付けスミスチャートで周波数特性をみたら、1MHzも行かないところから50Ω円周を外れています。

T37-2 with 50ohm JIG
Compare the fake T37-2 with the genuine T50-2

なるほど、これは偽中華パーツなのではないかと疑い、共立で買ったT20-2とかヤフオクで買ったT50-2とコア種識別ペイントを較べました。よく見ると、明度彩度が違う。どうもフェライトコアにアミドン社ペイントに似せた塗装をした偽物だったようです。


直ぐにショップにクレームメール入れたら、[今まで購入者からの評価では良いとコメントされています]との返事です。これでは話にならないとaliexpressにdispute要求したら、数日で、「了解しました、返金します」と返事が来ました。

その後、先輩ハムのブログを見たら、同じように#2赤色コアでおかしなのをつかまされたという記事があるのを拝見しました。