nobcha23の日記

PICマイコンやArduinoを使う電子回路遊びを紹介します

R909-VFO製作用データを公開

Si4732を使った受信機R909-DSPを設計・組立・デバッグしています。まだいくつか不満点があり、設計変更検討中です。その中継ぎでR909-DSPのLO部を独立させ、無線機のVFOに使えるようにしたR909-VFOを手掛けています。

PCBGOGOにご協力いただき、試作基板を作りました。データをGITHUBに公開してあるので、ご利用下さい。
www.pcbgogo.jp

このR909-VFOですが、R909-DSP用Panel基板にSi5351aモジュールを追加し、RF信号発生器として使います。


写真ではPANEL基板の前にはOLEDが後ろには紫色のSi5351aモジュールと、Arduino IDEとつなぐためのUSB-Serialが付いています。


R909-DSPと名付けた受信機はPanel基板とRF基板に分かれています。Panel基板はArduinoやOLEDやスイッチLEDを搭載している基板ですが、Si5351aモジュール接続用ピンヘッダーもオプションで付けてあります。

RF基板とPanel基板

R909-DSP用Panel基板にSi5351aモジュールを追加し、RF信号発生器として利用するのが、このR909-VFOというものです。
また、電源はATmega328P/16MHzとSi5351aモジュールは5V定格ですが、実力では3.9Vで動作します。なので、使わなくなったスマフォバッテリーとTP4056充電制御基板を組み込み、USB-Cで充電できるようにし、スマフォバッテリーで動作させています。

ブロックダイヤグラム

上がR909-DSPで、下段がR909-VFO

CeserSoundさんがHacksterに発表しているOLED表示のSi5351a利用VFO試作スケッチをまずは試しに使いました。ポート番号二か所修正しただけで動きました。
www.hackster.io

続いて、R909-DSP用のスケッチからSi4732関連部分を除いて、今回R909-VFOのスケッチを公開しました。このスケッチにはフラッシュメモリー使用量を低減する修正も盛り込まれています。

受信機のLO改造に使えるようにと思って作りましたが、まだ改造事例が限られています。今後試作を進め、情報を追加していきます。

さて、信号出力をtiny SA ultraで見ると、出力は大体+0dBmぐらいあります。10Mhzの波形を見ると、奇数波スプリアスがすごいですね。

R909-VFOの10MHz出力波形スペクトラム


RBWを狭くして100MHzを観測してみました。受信機でモニターしたところ、変調はかかってないように聞こえたので、サイドはスイッチングノイズなのかなあと思っています。

ケースはAliexpressのKX JOJOというショップで買ったアルミ引き抜き材ケースです。見栄えをよくするため、前後パネルをプリント基板にしたのがポイントかと思っています。

三種類の基板(PCBGOGOで)

R909-VFOを追試するのに必要なデータファイル類をGITHUBにアップロードしました。
github.com

基板類はPCBGOGOに手配できるガーバーファイルをGITHUBに用意しています。下記のバナーからID登録し、ガーバーデータのZIPファイルでONLINE見積もりをかけ、担当者から注文内容の確認をもらった後、注文できるようになっています。

www.pcbgogo.jp


******************************スケッチ改修、マニュアル追記情報*****2025.03.15***********************

「それ、やってみよう!」というブログにおいて「信号発生器の製作3(R909-VFO)」として取り上げていただきました。作り方や部品に関し詳しい説明をしていただき、パオさんありがとうございます。
me-yoh.com

試作をしていただき、いくつか要改善項目が見つかったので、スケッチを改良しました。またマニュアルも追記しました。GITHUBの方にアップロードしておきましたので参照してください。
github.com
github.com



アリエクスプレスでALケースのショップ情報は次の画像クリックで。