nobcha23の日記

PICマイコンやArduinoを使う電子回路遊びを紹介します

GPS較正VFO その4 PCでGPSをつないで挙動を試してみる

GPS corrected VFOを試作しています。PPS信号がなかなか安定に出力されません。なのでスケッチのデバッグが進みません。ロケーション悪く、GPSモジュールのチップセットが古いのがまずいんでしょうか。

GPSモジュールをつなぎ、窓際にもっていけば、すぐ受かるんではと思ってましたが、そんな簡単ではないようです。PCにつないでPCアプリを使ってみて、挙動を確かめてみることにしました。E108 GN02DのマニュアルではNaviTrackと言うアプリを使うように書いてありますが、最新版のDLがうまくいきません。替わりにE108 GN03Dのマニュアルに書かれているGnssToolKitを使わせてもらうことにしました。このアプリはGITHUBにあります。まずはダウンロードし、手持ちのUSBseralを介しGPSとつなぎます。

接続信号ケーブル、およびPCアプリの操作画面は次の通りです。

接続ケーブル

GnssToolKit用GPS接続ケーブル



GnssToolKit画面

GnssToolKit操作画面

南面の部屋で実験をやっているので、当然ながら天頂より、南の衛星しか見えません。更に、南西側に隣接するマンション棟があるので、主に南から東方向の衛星を捕捉しています。ベランダに出すと5~6衛星が捕捉できます。しかしPPSが安定しません。GPS corrected VFOのスケッチでは44パルスのPPSで較正値を算出するのですが、44秒も待っていると途中で欠落があったりします。


そこでもう一度マニュアルを見直しました。位置確定条件は「受信衛星数は6以上、全衛星の信号強度は-130dBm、10回のテストで平均値が得られ、測位誤差は10メートル以内です。」確かにこの条件は厳しいです。感度についての条件を見ると、コールドスタートで-148dBm、いったんロックして5分経過すると-162dBMに上るとのこと。

以上を勝手にまとめてみると、
1.PPS安定出力には、まずは6以上の衛星を捕捉し、10回調べOKとなり、ロケーションが確定する。
2.受信感度が上がったところで、5分以上安定している。
というのが条件のように思えます。GPSモジュールの挙動が判ってきたので、もう一度R909-VFO-GPSの実験に戻りたいと思います。