R909-VFOというのをR909-DSP受信機から一部回路、基板を切り出して作りました。ブレッドボードで組み立てても簡単にできる回路ですが、ロータリースイッチやスイッチなどがあり、取り扱い、実験に役立ちます。色々と改造するのに使いまわししようと作っています。
今回もPCBGOGOのお世話になりました。思い付きとしてはR909-VFOに使う基板を一手配にするためKiCADの面付け機能を使い、V溝カットと考えました。PCBGOGO担当者に相談すると、V溝カットは廉価基板対象ではないとのこと、廉価基板手配なら、自分でマウスバイトなどの分割法を組み込んでくださいとのことでした。ということで、マウスバイトの作り方面付けやり方紹介します。
R909-VFOはアルミケースに入れるためフロント、バックパネルも基板で作ります。組立、ケースに入れた出来上がりはこんな感じです。ケースとのねじ止めのために基板の取付穴寸法が要求されますが、もちろん問題ない出来上がりです。また、今回レジスト色を黒の艶消しにしてみました。見た目が良い感じです。
単純な発想で、VFO回路基板、フロント、バックパネル基板を面付けにすれば、基板手配しやすくなると思いました。ただ、廉価基板ルールのサイズ10cmx10cmだと入るのは二つなので、まずはフロントとバックパネルのパターンを面付けすることにしました。
R909-VFO(R909-DSPでも使っている)制御基板の組み立てです。SMDのRC部品は手はんだなので、仕上がりいまいちです。
ということで、KiCADで異種パターン面付け、マウスバイト分割をやってみたので、その手順を紹介します。
やり方は次になります。
1.KiCADで新規プロジェクトを開始、PCBエディタを開始する。(回路は無し)
2.フットプリントエディタで次のようなマウスバイトパターンを作る。Φ0.8のNTPH4列x2行、幅2.54を作る。外形はuser.eco1にする。パターン合体後でedge.cutでなぞる。
3.呼び込んでくるパターンをPCBエディタから新規プロジェクトへコピぺする。
4.基板隣とのつなぎにマウスバイトパターンを置いて、もう一つのパターンをコピペして並べる。
5.edge.cutによる外形線が一筆書きで囲めるように外形線を追加したり、長さ編集を行う。
6.デザインルールチェックで基板製造ルールから逸脱していないかをチェックする。
と言うようなやり方で面付け基板パターンを作りました。
割ったところはこんな感じです。簡単にやすりがけがして、面一にします。
基板はPCBGOGOさんの協力で作りました。基板を追試で作られる際は画面右側バナーからID登録し次のガーバーデータで手配してください。
制御基板 R909-VFO/5531_ATm_25.kicad_pcb.zip at main · Nobcha/R909-VFO · GitHub
フロント・バックパネル基板 R909-VFO/front-back-p.kicad_pcb.zip at main · Nobcha/R909-VFO · GitHub
そのほかの関連データ GitHub - Nobcha/R909-VFO
なお、KiCADにおける異種面付のやり方については次のブログを参考にしました。情報をありがとうございます。
KiCad においてミシン目を使って面付けをする
基板の納期ですが、配達をDHLにしたので、手配から5日目に受領できるというすごいスピードでした。
(このブログ記事にはPCBGOGOのプロモーションが含まれています。)