nobcha23の日記

PICマイコンやArduinoを使う電子回路遊びを紹介します

LTSPICEでタッチセンス回路動作を   m-touch実験Comments

PIC10F206を使用したAP-NOTE AP1202を参考に
PIC12F683のコンパレータで弛緩発振器を構成

し、タッチセンス回路を作ろうとしておりま
した。どうも発振しないところで中断し、
昨日まで不在のため進捗ありませんでした。

冷静になり考え、PIC10F206のAPNOTE回路で
はどうもヒステリシスが内部回路で準備され
ているようだ、PIC12F683では外部で入力部
のヒステリシスを作る必要があるのだろうと
推論し、まずはLTSPICEでその推論を確かめ
てみます。
LM311が定番コンパレータですが、LTSPICE
用意されているのはLT1011がそれに近いと思
います。PIC12F683内蔵コンパレータがこの
定番コンパレータに近いだろうと言う予断で
いつものように闇雲にシミュレーションを行
います。
AP1202推奨回路では当然発振しません。


しかしながら、先の回路に加えて適当な定数
で出力をCIN-にも帰還し、ヒステリシスが出
るようにすると不思議発振しました。ここで
タッチパッドの浮遊容量を20pFと仮定し
ています。200kΩだと125kHzです。

次にお手手が触れて、15pF程度並列に入る
とすれば33kHzまで低下しました。

APNOTEではもっと高い周波数を言っているの
でこのストレー容量見積もりでは大きすぎる
可能性があります。

闇雲トライアンドエラーでしたが、発振する
条件を見極めることができました。



LTSPICEの参考書です。