PIC10F206を使用したAP-NOTE AP1202を参考に
PIC12F683のコンパレータで弛緩発振器を構成
し、タッチセンス回路を作ろうとしておりま
した。どうも発振しないところで中断し、
昨日まで不在のため進捗ありませんでした。
冷静になり考え、PIC10F206のAPNOTE回路で
はどうもヒステリシスが内部回路で準備され
ているようだ、PIC12F683では外部で入力部
のヒステリシスを作る必要があるのだろうと
推論し、まずはLTSPICEでその推論を確かめ
てみます。
LM311が定番コンパレータですが、LTSPICEで
用意されているのはLT1011がそれに近いと思
います。PIC12F683内蔵コンパレータがこの
定番コンパレータに近いだろうと言う予断で
いつものように闇雲にシミュレーションを行
います。
AP1202推奨回路では当然発振しません。
しかしながら、先の回路に加えて適当な定数
で出力をCIN-にも帰還し、ヒステリシスが出
るようにすると不思議発振しました。ここで
はタッチパッドの浮遊容量を20pFと仮定し
ています。200kΩだと125kHzです。
次にお手手が触れて、15pF程度並列に入る
とすれば33kHzまで低下しました。
APNOTEではもっと高い周波数を言っているの
でこのストレー容量見積もりでは大きすぎる
可能性があります。
闇雲トライアンドエラーでしたが、発振する
条件を見極めることができました。
LTSPICEの参考書です。