春先にnano VNAを買い、エアバンド用アンテナをトライアンドエラー試作するのに使いました。
最近RFワールドNo52を入手、更にRFワールド掲載の記事に引用されていたQEXの記事「VNA VNWA3Eのやさしい使い方」も参照し、久しぶりにnano VNAの使い方について再勉強しました。
ジャンク箱探すと、あきばで買ったダミー類とか、自作チップ抵抗張り付けダミーなどがでてきました。さらにジャンクで買ったアッテネータもあるので、これらのS11特性を測ります。ダミーのコネクタはBNCが多いので、SMA/BNC変換アダプタも多種用意しました。手持ちのダミーロード類とBNC-SMA変換コネクタ類です。
ハンドリングしやすいように、測定端はnano VNA付属30cmSMAケーブルとし、キャリブレしました。また、実験結果を保存するため簡単な方のnanoVNAというPCソフト(いつも情報を参考にさせていただいているJH4VAJさんのブログ紹介)を使ううことにしました。
まずはnano VNA付属ダミーを測りました。
続いて、携帯電話基地局ジャンク部品の方向性結合器に付いていたアルミブロック封止のダミー。
BNCメスコネクタに510Ωチップ抵抗を張り付け直流抵抗50オームに補正した自作ダミー。抵抗値補正のためにチップ抵抗を追加しましたが、ブリッジになっており、これがS11特性を悪くしている原因なのかもしれません。
BNCオスコネクタに510Ωチップ抵抗を張り付け直流抵抗50オームに補正した自作ダミー。チップ抵抗を同軸心線とアース側で10個、更に抵抗値補正で510Ω2枚直列を並列にしました。こちらの方が特性まし。
アキバジャンクショップで買ったヒロセのHF帯域のダミー。中を開けていませんが抵抗は炭素被膜抵抗と思われ、VHF以上には使えませんね。
更にマイクロ波まで使えるというヒロセのアッテネーターAT-120+nano VNA付属ダミー。
計った中ではnano VNA付属ダミーが一番。またプロ用測定治具のダミーやATTではS11反射は大体ー40dBぐらいです。20年ぐらい前に試作した自作ダミーはSWR計を目安に作っていたので、一桁レベルがだめですね。
次はnano VNAで観測しながらチップ抵抗を使い、プロ製品に負けない反射特性のダミーを試作してみたいと思っています。